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ファスナーメーカに最適なナットタップソリューションを提供するオーエスジーのグローバルネットワーク

大宝精密工具 林 信伊とOSG Turkey Hakan Erdogan

オーエスジーは、1938年の創業当初よりタップを製造しており、現在では主力製品となっています。また、日本国内における切削工具市場でナンバーワンの地位を確立しており、世界の市場においてもトップクラスに数えられる企業となっています。日本国内の製造・販売に加え、海外グループ会社が現在のグローバル企業としての地位を支える重要な役割をはたしています。とりわけ台湾に設立されたグループ会社の大宝精密工具は、オーエスジーが世界一のナットタップメーカとしての地位を確立する大きな要因となっています。

大宝精密工具

台湾の高雄市に本社を置く大宝精密工具は1969年5月15日に設立され、アメリカのOSG USAに次いで二番目の海外グループ会社となります。設立から50年余りが経ち、現在では従業員も330人を超えています。従来のSKSタップ工場から、8つの生産拠点、在庫センタ、ならびに営業所を台湾国内と中国本土に保有し、高品質な切削工具を供給する大手メーカへと成長しています。大宝精密工具の主力製品は、タップ、ナットタップ、転造ダイス、ドリル、エンドミル、ねじゲージなどです。大宝精密工具の生産拠点では先端の技術や製造システムを採用しており、幅広い製品を供給可能な体制を整えています。同社は常にその包括的な品質管理システムを維持すること、ならびに環境保護、セキュリティ、事故防止を最優先させることに努めています。

大宝精密工具製ナットタップ

ナットタップとは、ナットにねじ山を加工する工具です。大宝精密工具製ナットタップは、高いクオリティを誇るねじ研削技術を搭載したオーエスジー独自の研削盤により生産されています。この研削盤は、ねじ山の形状を厳しく管理できます。またこの製品は独自の溝形状により、スムースな切りくず排出が可能です。さらに表面が滑らかな独自のコーティングを施すことで、耐久性向上を実現します。従って大宝精密工具製ナットタップは、さまざまな材料のナット加工においてその卓越した性能を発揮します。

台湾に設立されたオーエスジーグループ会社である大宝精密工具は、とりわけオーエスジーが世界一のナットタップメーカとしての地位を獲得する上で大きな役割を果たしています。

ナットタップの種類

1. ショートナットタップ(SNT)

SNTは、ベントシャンクまたはショートシャンクに溶接やロー付けなどの方法で接続して使用します。そのため、ユーザは使用済みタップを簡単に交換することができます。SNTは、ファスナーメーカやナットメーカにおいて広く使用されており、市場のグローバルなニーズに応えるため、メートルねじ、ユニファイねじのさまざまなねじ精度のSNTを標準化し在庫をしています。

2.ニブタップ(NBT)

NBTは、ベントシャンクに直接ねじ込んで使用します。ねじ込み式のため、調整にかかる時間を大幅に短縮することができます。また、カプラを使ってタップとベントシャンクを接続するため、ナット加工中に過負荷になった場合、カプラが破断してタップとシャンクの折損を防ぐことができます。

3. ベントシャンクタップ(BNT)

BNTは、SNTとベントシャンクで構成されています。BNTは、シャンクを経由してナットを排出するベントマシンで使用します。このため、一般的なタップ加工のように主軸を反転させたりワークを取り出すために機械を停止させたりすることなく、ねじ立て工程を連続的に行うことができます。タップ成形から、精密研削、ベントシャンクの溶接に至るまでのすべての工程が、大宝精密工具社内で行われます。大宝精密工具は、さまざまなベントマシンに合わせた特殊品を提供しています。

50年以上の豊富な経験と実績により、大宝精密工具は世界に向けて革新的なナットタップソリューションを供給し続ける他のオーエスジーグループを支えていく上でとても大きな役割を果たしています。最近では、OSG Turkeyを経由して、ある自動車向けファスナーメーカに貢献することができました。

Norm Somun

トルコのイズミルにあるNorm Somun社の製造エリア。1977年に創業したNorm Somun社は、今や自動車産業に向けたファスナーを製造する世界屈指のメーカです。

1977年に創業したNorm Somun社は今や、自動車産業向けのファスナーを製造する世界屈指のメーカです。主力製品として、ファイバーナット、溶接ナット、フランジナット、ファイバーフランジナット、フランジ締めナット、プリベリングトルク形ナット、六角ナットなどがあります。また同社は、ブッシュ、四角ナット、スリーブ、リベットなどの特殊製作品を供給することも可能です。Norm Somun社は従業員数600人以上でトルコのイズミルに生産拠点を置き、30,000m2の生産エリアを保有しています。同社はイズミルの工場に加え、マニサ県サリフリにも工場を保有し、その生産エリアは同じく30,000m2となっています。長年にわたって同社は、ISO 9001:2015、IATF 16949、EN 14399-1、TSEおよびEN 15048-1をはじめとする品質認証を取得することでその品質を証明してきました。同社は、世界の大手自動車メーカの組立ラインに直接供給しているファスナーメーカとして誇りを持っています。

Norm Somun社が製造しているナイロンインサートナットの画像。

ゲージを用いてねじ精度の合否を確認するNorm Somun社の機械オペレータ。

ナットタップを使用したねじ加工は、最も困難な工程の一つです。なぜなら、大きな生産ロットの中に不具合品が混入するのを簡単に防ぐことができないからです。自動車産業向けナイロンインサートナットの生産において、Norm Somun社はナットタップの過度な振れを確認したことがあります。これが原因で、ねじが拡大し不具合品の発生につながりました。ナイロンインサートナットは冷間鍛造の低炭素鋼を素材とし、同社の年間生産量は5億個です。およそ25万個が1つの生産ロットとしてまとめられます。同社はこれまで15年にわたり、ベントマシンを用いてM8×1.25のナットが切削速度20m/min、水溶性切削油剤の使用条件にて製造されてきました。ナットのねじ精度は6Hで加工深さ10mmの通り穴です。

先端のガイド部に面取り形状がある大宝精密工具製特殊タップ。

大宝精密工具が製作するベントシャンク付き特殊タップ。大宝精密工具は、さまざまなベントマシンに合わせた特殊タップを提供しています。

Norm Somun社では当初、この加工に他社メーカの標準ナットタップを採用していました。同社とOSG Turkeyは、2014年にトルコで開催されたFastener Fair以来、良好なビジネスパートナーの関係にあります。Norm Somun社の技術者は、過度な振れ抑えるため、タップとワークの中心軸が同じになるように狙った今までとは違う特殊仕様のタップを思いつきました。OSG Turkeyの地域営業マネージャーFatin EtikはNorm Somun社が考える仕様について大宝精密工具に相談をしました。この仕様を詳しく評価するため、大宝精密工具は特殊仕様のHS-BNT M8×1.25 GH7ベントシャンクタップを数多く試作しました。BNTは、不具合品の発生がなく、安定した精度を維持することができました。このように加工方法が改良されたことで、工具に関わるコストをおよそ24,000 US$ほど削減できるとNorm Somun社では見込んでいます。

(左から右へ)Norm Somun社の製造技術者 Atıl Sungur、製造リーダ Zeynel Çelebi、機械オペレータ Mehmet Alkan、そしてOSG Turkeyの地域営業マネージャー Fatih Etik(Norm Somun社がトルコのイズミルに保有する製造施設にて、特殊製作されたナットタップと共に)。

オーエスジーは、世界33カ国において製造・販売拠点を配置するグローバルネットワークを展開し、的確なユーザニーズを生産拠点フィードバックしています。このため、ユーザニーズに的確に応えた製品を迅速に設計、開発、製造、供給することができます。オーエスジーは自動車産業向けに他社の追従を許さない切削工具を供給するだけでなく、加工能率と耐久性向上を両立できる最適なソリューションも提供しています。オーエスジーの特殊工具なら、他の工具メーカでは成し得ない精度と生産性をもたらすことができます。

「当社の生産工程は、加工直前に発生する適度な触れを防止するオーエスジーの特殊ナットタップのおかげで、適切に管理されています。

Norm Somun社の生産部長 Birol Durdu

このような改善と維持管理を目的とした措置がとられることによって、顧客の満足度と品質要件を満たすための能力が極めて高い水準にまで向上しています」と、Norm Somun社の生産部長Birol Durduは語ります。

Norm Somun社オーエスジーのグローバルネットワークに関する詳細情報をご覧ください。