PRC で生産効率の新たな境地を開く
Donna Gialo | OSG USA
2016 年、米国の自動車の売上は7 年連続で上昇しました。Autodata 社は、2016 年の自動車の売上は1,755 万ドルで、2015 年と比較して0.4% 上昇したと報告しています。ロイター通信によると、昨年は、ガソリン価格の低下、雇用率の上昇、それに低金利といった要素が消費意欲を高めたと伝えています。バックカメラ、自動緊急ブレーキシステムなど、新技術への欲求も新車の需要を高めました。高まるニーズを満たすため、米国の自動車メーカ各社は消費者の時間的制約に徹底して対処するようになっています。自動車メーカ各社と自動車部品メーカ各社にとって、生産効率が以前にも増して重要な要素となりました。
Micro Technology 社は、テネシー州Tullahoma を拠点とする自動車部品メーカーです。機械工として数年にわたり経験を培った後、オーナーとなったCharlie Wright Sr. は、3台の研磨機、3 つの旋盤、1 つのラジアルアームドリル、それに1つのバンドソーだけで、1987 年に創業しました。それから30 年が経過し、息子であるCharlie Wright Jr. が会社を引き継ぎ、精密機械加工のビジネスを引き続き供給していくことになります。
Micro Technology 社は、ロボット制御で組立ラインを移動する自動車のエンジンブロックに組み付ける際に使用するさまざまなモデルのアルミ製部品を製造しています。
Micro Technology 社の中核的なビジネスには、ロボット制御で組立ラインを移動する自動車の、エンジンブロックに組み付ける際に使用する部品の製造が含まれます。この会社は、毎年、多彩なモデルを製造していますが、製造している量はさまざまです。それらの部品は2 つの部品で1 つのセットとなり、機械加工された後組み立てられます。このため、顧客に出荷するまでにより多くの時間を必要とします。これからオーナーになるWright Jr. は、製品の品質と精度を重要視しています。彼もまた、より高い生産効率の実現に情熱を傾けているのです。彼は、顧客の時間的な制約に厳格に応えようと、機械加工にかかる時間を削減する方法を探し求めてきました。そこで彼が接触を試みてきたのが、ツーリングサービスの代理店であるDGI Supply 社とオーエスジーの地区マネージャーPhilip Woody だったのです。
Micro Technology 社は、CAT 40 テーパ工具ホルダを備えたHAAS VF-3 という立形マシニングセンタを使用しています。機械加工されている部品は6061 アルミ合金で、この会社のニーズを満たす上での許容差の条件は+/- 0.002″です。Wright Jr. は、回転数3,000 rpm、120 ipm で作動し、切削深さが軸方向1.25″で半径方向1.2″の競合他社の正面フライスを使用して部品を加工していました。彼は、品質も精度も犠牲にすることなく生産性を高めようとしたのです。用途を入念に評価することで、Woody は、直径12 mm のアルミニウム用インサート(EDP# 7811013)を使うオーエスジーのPhoenix PRC インデキサブルラジアスカッタ(EDP# 7800404)を推奨しました。
オーエスジーのPhoenix PRC は、正面フライス加工を目的とする多用途性に優れた一連の丸型インサートを使用します。PRC は、切削の深さを変更することでインサートごとの刃先の数(4 つ、または8 つ)を選択することができるインサート回転止めを特徴としています。幅の広い形状のチップポケットを採用し、切りくずの排出を改良。大きなボディ逃がし形状が、さらに3 次元の機械加工もサポートします。

PRC は回転数5,780 rpm および345 ipm で切削しましたが、競合他社の工具の回転数と送り速度を上回っています。Micro Technology 社は、部品ごとにおよそ25 分ずつ、セットごとでは50 分ずつ機械加工の時間を削減することに成功しました。機械加工にかかる時間に加え、この会社はオーエスジーのPRC を採用することで表面仕上げを改良することにも成功しました。

「この工具(PRC)は、私たちが求める許容差を達成し、顧客の納期を守る為に大きな力を発揮してくれました」と、Wright Jr. は語っています。Wright Jr. は、自分のニーズを満たし、新たな高みへと導いてくれる信頼性の高い工具を手にしたことで、希望に満ちた今後に目を向け、ワクワクした気持ちでいっぱいのようです。
You must be logged in to post a comment.