ワンレボリューションスレッドミルAT-1が油圧バルブの生産性を向上
Hao Tian | OSG Shanghai
一般的に、スレッドミルによるねじ切り加工は、サイクルタイムが長く、かつ工具の倒れが発生しやすいという問題があります。これらを解決するために、オーエスジーは高品質なねじ切り加工を実現するワンレボリューションスレッドミルAT-1 を開発しました。AT-1 には日本で取得した二つの特許技術が採用されています。一つ目は、右刃左ねじれ仕様です。右刃右ねじれ仕様の従来スレッドミルは、刃先から加工を行うため、倒れが発生しやすいという問題がありました。それに対して、右刃左ねじれ仕様のAT-1 は、シャンク部側から加工を開始するため、工具の倒れを最小限に抑えられます。二つ目は、エンドミルに採用されているびびりを最小限に抑えることができる不等分割・不等リード溝です。これらの形状をスレッドミルに適用するには、溝の形状に応じてねじのピッチを調整する特別な製造技術を必要とします。

ワンレボリューションスレッドミル AT-1一般的に、スレッドミルによるねじ切り加工は、サイクルタイムが長く、かつ工具の倒れが発生しやすいという問題があります。これらを解決するために、オーエスジーは高品質のねじ切り加工を実現するワンレボリューションスレッドミルAT-1 を開発しました。AT-1 には日本で取得した2つの特許技術が採用されています。
近年、中国の江蘇省南通市に拠点を置くメーカ(機密保持のため社名は非公開。以下、ユーザ)は、優れた加工性能を持つAT-1 を油圧バルブの製造に採用しました。現在約300 人の従業員を抱える本ユーザは1996 年に設立され、油圧制御システム、電気制御システム、油圧コンポーネント、油圧機械、油圧付属品、空圧部品などの製造および販売を行っています。

ユーザは、2020 年から製造しているバルブ本体の生産性を向上させるための新しい加工方法を求めていました。この油圧バルブはS45C 製で、年間生産数は約5 万個です。
本ユーザは、2020 年から製造しているバルブ本体の生産性を向上させるため新しい加工方法を求めていました。この油圧バルブはS45C製で、年間生産数は約5 万個です。バルブ本体には、さまざまなサイズのねじ穴が30か所以上あります。中には通り穴のねじ穴で座ぐり穴が加工されているものもあります。バルブ本体部分には、ねじ底にねじ寸法より小さな穴が貫通しているねじ穴もあり、これは止り穴と同じ形状になります。この形状は下穴余裕が少ないためスパイラルタップは使用できません。加工に使用している機械はDNソリューション製立形マシニングセンタBT50 です。ツーリングは油圧ホルダ、切削油剤は水溶性切削油剤を使用しています。当初、中国製のスレッドミルを使用していました。従来のスレッドミルでは加工中に何度も補正を行う必要があり、全体の生産性に大きな影響を与えていました。

加工に使用した機械はDNソリューション製立形マシニングセンタBT50 です。ツーリングは油圧ホルダ、切削油剤は水溶性切削油剤を使用しています。
オーエスジーのアプリケーションエンジニアは、定期的な訪問により、この問題を知りました。S45Cは比較的切削しやすい材料です。オーエスジーのアプリケーションエンジニアは、M10×1.5 のねじ加工に、AT-1 φ 7.7×24 P1.5(EDP# 8331007) を推奨し、代理店を通じてテスト加工の機会を得ました。

AT-1 の優れた性能と オーエスジーの技術サポートにより、油圧バルブねじ加工の加工時間が半分に短縮されました。
最初は、回転速度3,300min-1、送り量0.03mm/t の条件で試験を行いました。いくつかの部品を加工しましたが、ねじ精度が大きすぎたり、小さすぎたりと不安定でした。オーエスジーのアプリケーションエンジニアは、加工内容を詳細に評価した結果、工具半径オフセット値0.165mmのパスを追加することで、加工を安定させることに成功しました。従来のスレッドミルでは、各ねじ穴に対して4 パスの加工が必要でした。一方、AT-1 では2 パスでの加工が可能になり、加工時間が半分に短縮され、全体の生産性が向上しました。結果的に、さまざまなサイズのねじ加工にAT-1 が採用されました。
AT-1 の優れた性能と オーエスジーの技術サポートにより、ユーザは油圧バルブのねじ加工における加工時間と補正に関わる時間を大幅に削減できると確信しています。
オーエスジーのワンレボリューションスレッドミルAT-1と欧士机 (上海) 精密工具有限公司の詳細については、こちらをご覧ください。

You must be logged in to post a comment.