信頼に基づく協力関係

高性能な工具、適正な価格、そして短納期

Peter Cramer | OSG Scandinavia

ある火曜日の朝、スウェーデン南部の都市ルンドで、テーブルを囲んだ陽気な会話が聞こえてきました。OSGの重要顧客担当マネージャーMats Anderssonと、Prodtek社のオーナーであるJakob Fornander氏、Ulf Lepik氏は、とても良好な関係です。彼らの話題は、共通の経歴、かつての同僚、職場、現在抱えている課題などに及びます。製造業界は狭い世界です。Andersson、Fornander氏、Lepik氏は旧知の間柄です。実際、Prodtek社は、2000年にOSG Scandinaviaが創立され、Anderssonがスウェーデン国内で最初の社員の一人になってから、彼が最初に獲得した顧客のうちの1社です。

左から、Prodtek社のオーナーJakob Fornander氏、同Ulf Lepik氏、OSGの重要顧客マネージャーMats Andersson。スウェーデンのProduktionsteknik in Lund社にて。

ProdtekはProduktionsteknik in Lund社の略称です。この会社は、2003年にFornander氏とLepik氏によって創立されました。2人は、何もないゼロから会社を立ち上げました。今日では、Prodtek社は18人の社員を雇用し、約4,000万スウェーデンクローナというすばらしい売上を挙げています。Prodtek社はさらに拡大し、ルンドから70 km南のイースタッドにも製造拠点を置いています。

「私はイースタッドに住んでいます」とFornander氏は言います。「当社や地域の他の多くの会社にとって、有能な従業員を見つけることは困難な課題です。そのため、従業員の家の近くに拠点があるように、製造拠点を2つ置くことは理にかなったことです。また、当社の2つの拠点の距離は離れていますが、その拠点の間には良い相乗効果が生まれています」とFornander氏は説明します。

Prodtek社には、全部で11台の牧野フライス製作所製5軸マシニングセンタと数台の放電加工機、旋盤、計測機があります。頻繁に加工される材料は、アルミニウム、ステンレス鋼、60 HRCまでの合金工具鋼、プラスチックなどです。最もよく使われているエンドミルは、OSGのAEROエンドミルシリーズ、AブランドのAE-VMシリーズ、WXS/WXLシリーズ、EPLシリーズです。

AERO-ETSは、OSGのアルミ合金高速加工用AEROエンドミルシリーズのうちの一つです。AEROシリーズは、80 kW超の高出力機械に最適であり、高出力機械の可能性を最大限に引き出すように設計されています。AEROシリーズは、大型アルミニウム部品の高能率加工に最も適しています。

「当社では、自動車産業用のクラッチハウジングの試作品を製作しています」と、彼らの製品の一つを見せながらLepik氏は言います。「これは、アルミニウムのブロックから削り出されたバス用のクラッチハウジングです。顧客に承認されれば、この製品は鋳造と加工によって制作されることになります。また、当社では、すでに採用されている高級志向の自動車用のクラッチハウジングも製作しています。これらの製品は、多くの場合数量が少ないため、固体アルミニウムのブロックから削り出します」とLepik氏は説明します。

左から、Prodtek社のオーナーであるUlf Lepik氏とJakob Fornander氏。バス用に加工製作したクラッチハウジングと。背景には、Prodtek社が製作したその他の複雑な製品も見られます。

すべての始まりは、Prodtek社の顧客であるTetraPakの包装産業用の成形型でした。「包装産業用の成型型は、今でも当社の製品の大きな部分を占めており、それはこれからも続くでしょう。気候変動への関心が高まったことで、包装に課される要求はさらに厳しくなっています」とFornander氏は言います。「そのため、プラスチックの使用を最小限に抑えたり、より賢い方法を使用するための新しいソリューションを考え出したりしなければなりません。ただ、当社では連続生産も行っていますので、どんなものでも単品物から10,000個という量産品まで製作することができます」

「当社にはCFOも受付係もいません」とFornander氏は続けます。「私たちはすべてのことを自分たちで管理し、機械も自分たち自身で操作します。すべての従業員が同じ立場であり、原材料の選択から完成製品に至るまで、全員が工程に参加します。すべてのオペレーターが、プログラミング、プログラムの実行、機械での最終チェックまでを自分で行います」

Prodtek社のオーナーUlf Lepik氏。会社の製造施設にある11台のMikron社製マシニングセンタのうちの1台で製品を加工しているところ。Prodtek社では、オーナー自ら機械を操作します。

Lepik氏が会話に加わって補足します。「1つの製品にすべての従業員が完全な責任を持つということは、製品の高い品質を保証し、当社の成功の重要な要因となっています。それは私たちの日々の仕事に団結と活気ある雰囲気を生み出します」

「そのため、私たちはサプライヤーも頼りにしています」とFornander氏は言います。「切削工具のビジネスでは、当社の製品やニーズを理解してくれるサプライヤーを得ることが極めて重要です。毎回すべてをゼロから始めて、品質や価格について議論している時間はありません。当社は信頼に基づいてサプライヤーを選択します。彼らが当社のニーズを理解していることを信じ、高性能工具の幅広い品ぞろえの中から、適切な工具を適正な価格で提供してくれていることを信じています。当社にとってもう一つ重要な問題は、工具を注文したら翌日に配達してもらう必要があるということです。OSGはこれらすべてを満たしてくれます」

OSG Scandinaviaについて

2000年に創立されたOSG Scandinavia A/Sは、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドなどの北ヨーロッパのメーカーを担当しています。当社は2011年から取締役Peter Jørgensenが指揮しており、現在18人の社員を雇用しています。

デンマーク、コペンハーゲンの30 km西に位置するThrane Tools社は、1974年にPoul Thrane氏によって創立されました。2000年、Thrane Tools社は、数年間にわたるOSGとの取引の後にOSGグループに加わり、OSG Scandinavia A/Sと改名しました。

現在、OSG Scandinavia A/Sは、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドなどの北ヨーロッパの顧客を担当しています。当社は2011年から取締役Peter Jørgensenが指揮しており、現在18人のスタッフがいます。デンマークとスウェーデンにおける営業と技術的なサポートは、デンマーク支社からの営業スタッフが対応しています。デンマークとスウェーデンにはいずれも5人の営業スタッフがいます。ノルウェーとフィンランドは、評判の高いディーラーが長年にわたって担当しています。

デンマーク倉庫には150,000点を超える製品の在庫があり、ベルギーのヨーロッパ倉庫からもさらに供給されています。両拠点の在庫から、OSG Scandinavia A/Sは翌日配達される製品を毎日出荷することができます。

デンマークの在庫センターには150,000点を超える製品があり、ベルギーにあるヨーロッパの在庫センターからもさらに供給されています。両拠点の在庫により、OSG Scandinavia A/Sは翌日納期を守るため、日々製品を出荷することができます。

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