野尻 政敏

野尻 政敏は、25 年前にオーエスジー株式会社に入社しました。最初の5 年間は、世界最大のタップ製造工場であるオーエスジーの八名工場でタップ技術者として勤務。

タップのすべてを知り尽くした後、日本の大手自動車メーカにゲストエンジニアとして配属され、トレーニングを行い、新しい製造ラインを監督し、実際に稼働させる上でのさまざまな問題を解決しました。

日本の自動車メーカから戻ると、日本国内の自動車メーカに対応する技術者として新たな職務を任されました。6 年前にアプリケーションエンジニア(AE)部門が創設されると、エンジニアとして新しい職務を任されました。

専門家であるためには懸命に仕事をしなければなりません。

野尻はタップに特化したトレーニングを受けていたため、当初はその親しみのある分野から離れることにはためらいがありました。通常、自動車1 台あたり約20,000~ 30,000個の部品が使用され、製造にはさまざまな加工工程と幅広い切削工具が必要です。

彼は次のように語ります。「自動車分野のお客様は、多くのアプリケーション専門家をかかえています」「総合工具マスターでない限り、腰が引けてしまい、簡単には答えられない質問も受けます」。

知識の差を埋めるため、同僚を頼り、他部門に協力を求めます。AE 部門にはあらゆる分野の専門家がいます。チームには工具の知識が豊富なさまざまな専門分野の技術者がいます。多くの技術者が野尻のようにゲストエンジニアとしての経験があり、さらに製品開発、技術、製造、営業にわたるさまざまな部門で働いた経験があります。

オーエスジーのAE 部門のメンバーは、あらゆる分野の専門家です。このチームは自動車産業に限らず、さまざまな分野で個々の要求に基づいたソリューションを提供します。

野尻は次のように語ります。「エンドユーザの悩みを理解するには、経験と知識が重要です」「例えば私は、製造工場で働いた経験があり、お客様に総合的な問題解決策を提供する際に重要となる製造工程と納期を十分に理解できるのです」。

使用にあたり何か問題はありませんか。当社が解決策を提案します。

AE 部門の解決策はすべてカスタマイズした特別仕様の解決策です。そのため、AE 部門は他の技術部門と比べて、エンドユーザと非常に密接で、直接対話することを必要とします。オーエスジーは、標準的な切削工具を供給するだけでなく、お客様に高効率で優れた加工を長期間持続的に提供できるように、個々の要求に基づいて特定用途向けの問題解決策も提供します。使用中に問題が発生した場合、間に立つ代理店のフィードバックだけを頼りにして決定を下すのではなく、ほぼすべての案件で、AE 部門のメンバーがエンドユーザを訪問するのです。

彼は次のように語ります。「工具が破損した場合、どのようにして、なぜ起こったのか把握しなければなりません」「多くのオペレータは破損したことは報告しますが、どのようにして、なぜ起こったのかについては報告しません。再研磨の状況、被削材の変更、切削条件などの要因は、すぐに性能に影響します。満足のいかない結果となった要因を正確に付き止めることが我々の仕事です」。

お客様は加工時間が短く工具寿命の長い、より良い技術を常に探し求めています。オーエスジーはユーザの要求に応えるだけでなく、AE 部門を通じて新たな問題解決策を提案する能力も備えています。

オーエスジーの技術、製造、営業部門は、お客様の環境ごとに最適な加工方法を提案するため、世界規模で協力して仕事をしています。工具を使用する上で問題を抱えているお客様には、必ず解決策を提案していきます。