AMRC ティア1 へ昇格

先進的な航空機部品の加工支援

升原玲子、オーエスジー 株式会社

オーエスジーは長年、日本、米国、カナダ、ブラジル、ヨーロッパ等の市場で、航空機部品の加工に使用する工具を提供しています。当社は、CFRP(炭素ファイバ強化プラスチック)や酸化チタンといった難削材を加工可能な工具の分野において、多岐にわたる専門性と経験を備えた多才な供給業者としての名声を確立してきました、AMRC の取扱い製品を拡充することにより、その評価をさらに高めたいと考えています。

AMRC

AMRC は、イギリス政府、シェフィールド大学、そしてボーイング社などの民間企業による共同事業として設立された、世界最先端の航空宇宙研究施設です。その研究活動は基本材料の研究に加え、CFRP、チタンその他の材料の加工や鋳造など数多くの分野にわたります。現在、ボーイング社、ロールス・ロイス社、エアバス社、スピリット・エアロスペース社、BAE システムズ社など、80 社を越える会社が参加しています。

AMRC ティアへ昇格

オーエスジーは2013 年9 月にAMRC に参加し、幅広いプロジェクトに対応する先進技術と能力について高い評価を獲得しました。その後2015年6 月にはAMRC ティア1 に昇格しました。AMRC の精鋭メンバーであるティア1 企業は20 社ほどで、他の60 社は一般的な参加企業としてティア2 レベルに分類されます。オーエスジーはティア1 の地位を獲得した日本で唯一の切削工具メーカです。

オーエスジーの代表はディレクターとしてAMRC に参加するだけでなく、AMRC 技術役員会議にも出席する予定です。オーエスジーはAMRC に技術者を駐留させてプロジェクトの提案をすることにより、ティア1 メンバーとしてその役割を果たす決意です。また、さまざまなプロジェクトに積極的に参加することで当社の先進技術にさらに磨きをかけていきます。

先進技術に対する評価を高める

ボーイング787 やエアバスA350 などの航空機では、重量を減らすためCFRP が使用されています、使用するCFRP の種類と加工特性は、機体で使用される位置に応じて変わります。そのため、こうした材料を適切に加工するには、幅広い種類の工具が必要となります。CFRP とチタンの加工に関わる重要なプロジェクトに当社の技術と経験が必要とされ、オーエスジーはAMRC内で確固とした地位を築いています。オーエスジーの評価が高いもう一つの理由は、材料、工具設計、コーティングなどの関連分野のすべてにおいて、自給自足していることです。ティア1への昇格により、航空宇宙産業における当社の能力を実証する機会が劇的に増えました。当社は業界動向に関する情報に目を配り、その情報を製品開発に活用することで、世界の航空宇宙産業の成長と成功に貢献してまいります。

オーエスジーアカデミー

オーエスジーアカデミー

最新の切削工具技術に関する設計、試験、製造、トレーニング、評価などを生み出す、いわゆ「オーエスジーブレイン」が、愛知県のオーエスジーアカデミーにあります。この施設は40 台を越す最新のCNC マシニングセンタと、オーエスジー高速試作研削盤を備え、業界で利用され最先端の航空宇宙工具を数多く開発しています。

オーエスジーの強み

オーエスジーは複合材のフライス加工やトリミング加工におけるあらゆるニーズに対応して、ダイヤコートルーターを包括的に提供しています。ルーターだけでなく、さまざまなラインナップの穴加工製品を通じて、積層複合材や積層穴加工で生じるさまざまな課題の解決策を提供します。

オーエスジーの航空宇宙産業に対応する工具はすべて、生産性、信頼性、工具寿命を向上させながら、加工時間と切りくずを減らす製錬法と切削形状を特徴としています。オーエスジーがお勧めする特許技術の超微結晶ダイヤコートは、複合材を加工するのに欠かせないものであり、他社のダイヤコート製品より優れている確かな利点があります。